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健診と人間ドックの重要性

高血圧が要因となる大動脈瘤の破裂と予防手術

動脈硬化によって血管壁が脆くなった部分に、高い血圧がかかると、その部位が瘤(こぶ)のように膨らんできます。こうした瘤は大動脈にできやすいことから「大動脈瘤」と呼ばれています。大動脈瘤は横隔膜より上部の大動脈にできる「胸部大動脈瘤」と、横隔膜よりも下にできる「腹部大動脈瘤」の2つに大別されます。

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いずれのケースも、痛みがないからといってそのまま放置していると、血圧に耐え切れなくなって破裂、大出血を起こすことになりかねず、生命に危険を及ぼします。胸部の場合は、咳や呼吸困難、声のかすれなどの症状が現れますが、腹部の場合は無症状のことが少なくないので注意が必要です。

瘤の直径が5~6cmの場合、将来の破裂を予防する目的で、原則として外科手術による切除がが行われてきました。また近年は、血管内治療の新技術「ステントグラフト」が注目を集めて、普及しています。

ステントグラフトは人工血管にバネ状の金属をつけたもので、これをカテーテルの尖端に込めておき、動脈瘤の位置に押し出します。人工血管はバネと患者の血圧によって動脈の内側に張り付けられるので、手術によって縫い付ける必要がありません。これで動脈瘤には血圧がかからず破裂を防ぐことができるのです。

この治療は、胸部や腹部を切り開く必要がある外科手術と異なり、カテーテルを足の付け根にある動脈から挿入するだけですので、体への負担が軽いのが最大の特徴であり、メリットとなっています。治療をした翌日には食事や歩行が可能になります。入院期間も外科手術の半分以下、退院後の日常生活はほとんど制限されません。

腹部大動脈用ステントグラフトは保険適用となっており、全国で約900例、また胸部大動脈用は5年前に開始されて3000例の治療実績があります。高度な知識と技術が必要なため、実施する医師には研修が義務付けられており、実施病院には必要な設備と管理体制が整備されていることが実施基準となっています。

大動脈瘤の予防のポイントは、日常生活における血圧のコントロールです。高血圧の人は血管に常に負担がかかることになるため、瘤ができやすくなります。糖尿病や高脂血症などの持病もあり、動脈硬化を起こしやすい人は、血圧だけでなく、血糖値やコレステロールの数値にも期を句場ある必要があります。

そのためには脂肪や塩分を控えたバランスの取れた食事、適度な運動運動、飲酒や喫煙習慣にも注意が必要です。医師から動脈硬化を指摘された人は、医師の指導をしっかり守り、生活全般を見直しましょう。

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